「ジャズ喫茶のマッチ」シリーズ、今回は松浦成宏さんのコレクションから
東京・世田谷区、目黒区、品川区のお店のアイテムです。
80年代初めから幾度も下北沢の「マサコ」を訪ねました。1953年創業の有名な店です。このマッチは2003年頃にいただいたもの。このマッチの絵はジャズ・アートで著名な久保幸造の作品。一戸建ての建物の1階がジャズ喫茶になっており、様々な椅子やテーブルがあって居心地のよい店でした。女性スタッフが美人でした。コルトレーン、ロリンズなど、好きなサックス奏者の演奏が聴けました。スピーカーはJBL4343B。多くの人に惜しまれながら2009年9月に閉店。(松浦)
創業1960年、京王井の頭線明大前駅近くの「マイルス」。90年代末に初めて訪れてマッチをいただきました。1966年、ジョン・コルトレーンがコンサート終了後に来店したこともあるそうです。3度目に行ったときにママさんからコルトレーンが座ったカウンターの席に案内していただきました。ジャッキー・マクリーンやビル・エヴァンスが演奏するBeatiful Loveをリクエストして聴かせていただきました。マイルスやコルトレーンの写真パネルがありました。今も健在ですが夕方からの営業になっているようです。(松浦)
東京・中目黒にあった「A列車」。1980年に中目黒に住み始めて目黒銀座通りを歩いていたときにJazz Coffee&Snackの看板を見つけて入りました。以来、何度も通ってマッチをいただきました。入り口から階段を上がるところに大きなコルトレーンのポスターがありました。スピーカーはアルテックのA7でメインストリームなジャズが流れていました。2006年に寡黙で親切なマスターが亡くなり、残念ながら28年続いた店が閉店となりました。(松浦)
中目黒に住んでいた80年代初めに目黒・権之介坂にあった「ちゃばん」に訪れました。当初はジャズ喫茶の雰囲気が十分にありました。コーヒーも頼めました。何度か再訪して数少なくなっていたマッチをママから頂きました。店内には色々な映画ポスターが飾っていました。映画「がんばっていきまっしょい」などの磯村監督の奥様がママでした。1975年創業でジャズ・バー、ライブもある店で営業されていましたが2013年に閉店。(松浦)
東京・目黒区、東急池上線荏原中延駅に近くにある「まつ」。90年代初めに訪れて以来、何度か通ってマッチをいただきました。1階がジャズの店、2階が雀荘というユニークな店です。1969年創業で、近くにある東京工業大学の学生もよく訪れているようです。スナックですが珈琲をはじめソフトドリンクの種類も多く、マスターからは新宿「ピットイン」の昔のエピソードなどをうかがいました。スピーカーはJBL。今も健在で「なかのぶジャズフェスティバル」に企画運営などで協力しています。(松浦)
松浦さんのジャズ喫茶マッチコレクションは
「シギーのブログ」にもアップされています。
編集・楠瀬克昌
LEAVE A REPLY