第1回 初夏の北海道をゆく

第1回 初夏の北海道をゆく

小樽

長万部イクラ定食2014年6月13日(金)

  • 08:13 函館 JR函館本線スーパー北斗3号
  • 09:33長万部
  • 12:10長万部 JR函館本線普通
  • 15:29小樽

昨日の大雨の影響で函館、札幌間が不通となった。

特急スーパー北斗で室蘭、苫小牧、札幌を通って小樽へ入る予定だったが、内浦湾沿いを走る「海線」と呼ばれる室蘭本線はダメになってしまったので、スーパー北斗でとりあえず長万部まで行き、そこから山間部を抜ける「山線」と呼ばれる函館本線で倶知安、余市を通って小樽へというルートに変更した。

当初は約4時間30 分の予定だったのが、約7時間の移動になった。

こちらに来てわかったのが、道民の間ではJR北海道はあまり信頼されていない。

会う人がみな口々に、危ないからバスかクルマで行けという。不通と知ったときはレンタカーを借りて行くという考えも頭をよぎったが、もう10年近く前からクルマの運転はしないことにしているのでやめた。

きっかけは、事故を起こしたからだ。

引越をするとき、前の家と新しい家が1キロも離れていない距離だったので、自分でワゴン車を借りて荷物を運んだのだが、何往復かしてすべて運び終わり、レンタカー屋にクルマを返しにいく途中で、居眠りをして信号待ちの前のクルマに追突してしまった。

相手のバンパーがわずかに曲がる程度の軽いものだったのだが、ほんの数分の運転中に意識を失ってしまったことで怖くなった。

この事故を契機にぷっつりとクルマの運転はやめた。

重い荷物を携行するときはクルマのほうが断然ラクだが、いまはどこに行くにせよ、電車、バス、タクシーにしている。そしてわかったのだが、クルマに頼らない旅も楽しい。

乗り換えのために下車をした長万部では、駅から歩いて600mほどの大沼国道(5号線)沿いの店まで行って、ずっと楽しみにしていたイクラ丼を食べた。カニ汁も旨かった。

長万部からは各駅停車。羊蹄山から余市あたりまで、中国人(台湾?)をはじめ外国からの観光客がたくさん乗り込んできた。ハイシーズンになるともっと混み合うだろう。

余市駅を通過するときに眠っていた家人に声をかけたのだがいっこうに起きない。あとになってNHK『マッサン』を毎朝見ながら「あのときは余市も電車で通ったんだよ」というと、「ほんとに? ずるい、自分だけ見て」と家人は抗議するが、そんなこと知らんがなー。

小樽に着き、駅から2分のビジネスホテルにチェックインすると、すぐに取材に出た。

16:00 フリーランス

小樽駅からまっすぐ北へ、海に向かって「中央通り」という大きな道が延びている。

歩道はきれいに整理され、通りの両側には観光客が立ち寄りそうな小物店やお菓子屋などが並んでいる。

この通りを6,7分ほど歩いたとろで左に曲がり、2本目を左に進むと、石造りの蔵と「フリーランス」の看板が見えてくる。

こぢんまりとして落ち着く空間だった。

階段を上がった2階ではいつも写真展などが行なわれているそうだが、この日も展示を観覧に来る客がポツポツとやってくる。

ジャズが目あてではなくても、マスターが長い間築き上げてきたこの空間を愛してやってくる客が多いのではないか、そんな気がした。

◎フリーランスの取材記事はこちら◎


19:00グルービー

ホテルには戻らず、そのままJBLパラゴンで知られる「グルービー」へ。

「中央通」より1本南に並行して走る大きな通りに面したビルの地下1階という立地のよいところにあり、階段を降りたところのエントランスや店内の広さに驚く。

壁一面に飾られたジャズミュージシャンの肖像画やポスター、蓄音機をはじめたくさんの飾られたオブジェなど、まるでジャズ博物館のようにモノがあふれている。

定年退職してこの店を始めたマスターを恵まれた境遇とうらやむ人も多いかもしれないが、これまでのいきさつをうかがってみると、けっして順風満帆の人生を送ってこられた方ではないようだ。

カウンターに座ってコーヒーを飲んでいた70代後半ぐらいの常連男性客が「もー、こんなにいっぱいモノを置いてとっ散らかしちゃって。もっと片付けたら?」と、文句をつけていたのが可笑しかった。

◎グルービーの取材記事はこちら◎


「ジャズ喫茶案内」運営管理人。1959年生まれ。高知県出身。ジャズ喫茶初体験は18歳。ジャズライブ初体験は1978 年、 ジャズ喫茶「アルテック」(高知)でのビル・エヴァンス・トリオ。東京での出版社勤務を経て2013年、名古屋移住。jazzcity代表。

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