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ジャズ喫茶案内VOL.2発行します 

ジャズ喫茶案内VOL.2発行します 

ジャズ喫茶案内運営管理人です。最近61歳になったばかりですが、日本がこんなにひどい状況に陥ったのを経験するのは初めてです。

業種を問わず全国各地でバタバタと閉店を伝える痛ましいニュースが届いてきますが、ジャズ喫茶、ジャズ・バーも例外ではありません。

もともとジャズ喫茶は90年代に入ったあたりからずっと超低空飛行の経営状況を耐えてきていますので不況には強いと思っていたのですが、それでも、ふだんの売上の中心がライブにある店や家賃等の固定費のかかる店は、相当に厳しいようです。

驚かされたのは、先週、東京・四谷のジャズ喫茶「いーぐる」が「存続支援キャンペーン」としてウエブショップにてオリジナルグッズの販売を始めたという知らせでした。

後藤雅洋店主が4月17日、同店のブログで次のようなメッセージを発しています。

まさかと思われる方もおいでかと思いますが、52年続いた老舗ジャズ喫茶「いーぐる」も、コロナによる影響で存続の危機に立たされております。2月ごろから下降線をたどって来た売り上げも、4月に入って出された「緊急事態宣言」を受け、週末の臨時休業、営業時間の短縮を実施した結果、8割減と大幅に減少し、スタッフへの給与、家賃支払いにも事欠く危機的状況となっております。

日本を代表するジャズ喫茶のひとつである「いーぐる」のこうした現状についての反響は大きく、SNSでも話題になりました。

「いーぐる」50余年の歴史で「いーぐるTシャツ」や「いーぐるパーカー」の販売なんて初めてのことですので、私も支援グッズを買おうかと思っていたところ、「ジャズ喫茶いーぐる」への関心が高まったのか、「ジャズ喫茶案内」で昨年アップした「いーぐるの物語」へのアクセスが急増しました。

いまでは9000PV近くになっています。この現象を眺めているうちに、このウエブ記事を冊子にして『ジャズ喫茶案内VOL.2』として発行し、その売上を「いーぐる」に寄付するというアイデアが突然浮かびました。テキストはすでにあるし、写真も2014年と2018年に撮影したものがあるので、素材は揃っています。急いでデザインとDTP作業をして20日の夜には後藤店主にチェックのためのゲラデータを渡せるようになっていました。

限定300部で「いーぐる」の店頭とウエブショップのみでの販売。その売上はすべて「いーぐる」に寄付します。

これでは当社の赤字ではないかと危惧される方もいるかもしれませんし、これまでも時々「遊びでやってるの?」と言われてきましたが、「いーぐる」での販売は期間限定とし、時期がくれば当方のサイトや売っていただける書店があればお願いできればと思っています。半年から1年かけてゆっくり売っていけば、どうにか黒字に持っていけると考えています。

また、この3月末までは別の新冊子をGW明けごろに販売しようと思っていましたが、そちらの発行はいったん後回しにしましたので(関係者の方々、申し訳ありません)5月の半ば頃に出すつもりですので、この新冊子のほうで当社を応援していただければ助かります。

コロナウイルスの感染拡大により、さまざまな人たちの大切なものが壊れていくのはつらいものがあります。

音楽業界に関していえば、ライブやイベント関係で生計を立てている人たちの現状の過酷さは凄まじいものがあります。これからという絶好の機会を失ってしまった、せっかくの夢が壊れてしまった、という人も多いでしょう。

ジャズ喫茶に関しても、世界的なレコードブームが追い風となって、レコード再生にこだわる独自のジャズ喫茶文化が注目され、海外からジャズ喫茶をめざしてやってくる人たちも増えていた矢先のことでしたので、残念です。私自身も、ロサンゼルスの出版社からジャズ喫茶を撮影した私の写真を本にして出版するというオファーがきていて、この1月に予算面で合意し、夏の出版に向けて内容について検討しようという段階だったのですが、いまは中断されています。なかなか思うようにはならないようです。

今回の『ジャズ喫茶案内VOL2 いーぐるの物語』は、A4サイズ、オールカラー計36ページです。中面に使用している紙はマットコートの110kgという厚手で、表紙はマットコートの220kgという分厚いものです。そして表紙にはつやけしのPP加工を施します。どこかの怪しげな布マスクとは違って美しく丈夫でしっかりしたつくりです。きっと永久保存版になるはずです。

【いま支援を求めている音楽の場】

この場をお借りして、物販販売やテイクアウトを始めたり、クラウドファンディング等の支援を求めているジャズ関係の店をここに紹介させていただきます(店名をクリックするとその店の該当ページへいけます)。現在、私が把握しているもののみとなっていますが、もし追加で「この店も」という情報がございましたらご連絡ください。この際ですので音楽に関係する場なら「ジャズ限定」でなくてけっこうです。追加でこのページに書き足していきます。※ライブハウスにかんしてはジャズ・トロンボーン奏者駒野逸美さんのブログの情報をもとにさせていただきました。

【ジャズ喫茶、ジャズ・バー等】

【ライブハウス】

 

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「ジャズ喫茶案内」運営管理会社。雑誌、書籍、ウェブなど各種メディアの取材、撮影、原稿執筆、編集を承ります。お問い合わせ、お仕事のご依頼、連絡先⇨mail@jazzcity.jp

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